読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

よき馬を見つけよう

それが伯楽。  誰も見ていないでしょう?

舞台「戦国無双」~四国遠征の章~ 感想

舞台

 

f:id:hakura32:20160720231655j:plain

www.marv.jp

 

脚本:米山和仁

演出:吉谷光太郎

 

こちらの舞台を7/3(日)13:00~で観て参りました!

千秋楽では、ニコニコで生放送もやるということで、チケット購入をし、タイムシフトで7/18にもう1回じっくり観させていただきました。

 

結論から言うと、

大変面白かったです!!!

 

特に演出方法とアンサンブルが見ものでした。

こういう舞台のつくり方があるんだなぁと観劇経験の浅い自分は本当に演出の仕方に驚くばかりでした。

 

自分はグッズ欲も円盤欲もないので、今回もそういったもの一切買わないつもりでした。

が、舞台の演出に恐れ入りすぎて気付いたらDVDの予約をしてました。

今までどんなイベントも円盤は買ったことなかったんですがねぇ。

それどころか、ニコ生のチケットも購入したことに驚きですよ! 

 

あ、ちなみに前回の関ヶ原の舞台は私観てません。

 

 

と、この記事を7/20~ちんたら書いてた私です。

 

では、感想。

 

始まりは舞台で武将みんなが横たわっているところから。

その真ん中に謎の法師(仲田祥司)が立ち、シャンシャンと錫杖の音に合わせて武将たちが起き出し殺陣OPとダンス。 

この謎の法師はゲームには出てこない役なんですが、これがまたいい。

薄汚れた白い装束で、笠を被ってて顔が見えず、片手は後ろに隠してもう片手は錫杖を握ってる。ぬったり鷹揚に歩くかと思えば、くるくるとダンスで魅せてくれる。

胡散臭さ満点の素晴らしい役どころ。(かなり褒めてます)

歩き方や立ち振る舞いが本当に胡散臭くて感嘆致しました。

若い人にありがち(だと私は思ってる)な、役に関係なく、如何に自分をかっこよく見せることが出来るかって自己主張ばりばりな人が多い印象があるんですが、この役者さん「自分」ではなくこの「役」を忠実に演じておられたなあと。

また、敢えて顔を見せない演出が一層この役の独特な雰囲気を引き立たせてくれてよかったなと思います。

 

序盤あたりで、みんながはけてこの法師一人だけになるところがあるんですけど、

一人でずっと踊り狂ってるんです。

セリフもなくただその場で笠で顔を隠した怪しげな法師がくるくると踊り狂う様を、呆然とただ見つめていたんですが、またそれも異様な雰囲気を醸し出していて

 

あ、この人見たいから円盤買お。

 

ってなりました。

思いがけないところでやられましたね。大した伏兵です。

そしてニコ生チケット買ったのも、すぐにでもまたこれが観たかったから。

なのにそんなに映してくれてなくてがっくし。

……円盤には……ありますよね……?

 

最初の時にキャラ紹介よろしく殺陣OPがありまして、こちらは一人一人の殺陣を見ることが出来、ゲーム中のチャージ攻撃やキメ台詞があって、無双のキャラだ~~!って無双の世界に入り込める心地がしました。

再現率がすごかったです。

吉継は、公式の身長設定が自販機と同じ高さだそうで

吉継見るたび「自販機…」って思うようになってしまってるのですが、

舞台吉継(和田雅成)もヌッと立ってる感じが「自販機…これが2.5次元自販機…再現やばい」とか感心してました。

隆景(荒牧慶彦)は、「あれ、無双の世界からそのまま抜け出してきたのかな??」と思ってしまうくらい顔から雰囲気から振る舞いから仕草みんなが似てました。

立ちポーズも片足ちょっと前に出して、剣を持つ手はそのまま下ろすのではなく少し斜めに広げた感じで顔は微笑を浮かべる。通常ポーズの隆景そのまんまですね!

ご本人も無双好きだそうで、きっと細部に至るまで丹念に研究してくださったんじゃないかなって嬉しくなりました。

 

 

ストーリーは、自分の求める主君探し中の左近(山仲勇輝)と高虎(秋元龍太朗)の会話の回想として進んでいきます。

太平の世を目指した光秀(仲田博喜)。

友のために戦うと誓った元親(渡辺和貴)。

才ある者は孤独だと厳島の戦いに取り残された元就(猪野広樹)。

才ある者同士は解かり合えると父の先を目指した隆景と官兵衛(合田雅吏)。

皆が笑って暮らせる世を目指す秀吉(平野勇樹)。

その実現に尽力する清正(岸本卓也)と正則(章平)。

皆が笑って暮らせる世と仲間という存在を知る三成(植田圭輔)。

夢の続きを見たいと願う吉継。

かつての友と別れ、自分の夢の続きを探す高虎。

そういった、各々の願いや想いを全てひっくるめて四国遠征の戦いに繋がっていきます。

 

三木城、備中高松城、本能寺、大返し、小牧長久手、四国の戦いなどたくさんの戦をお話に盛り込んでいます。

一つ一つの内容が詰まっているため、私なんかは大返し辺りで脳みそのキャパが一旦ちぎれまして、脳みそが疲れました。

内容は盛り沢山ではありましたが、私には足早という印象はなく、むしろみっちりエピソード盛り込んでくれたことにより、だからこの武将は武器を取ったんだなと武将一人一人の戦う理由と四国の戦いまでの経緯が描かれていたと思います。

 

普通は、誰か一人の人に焦点を絞ってその人を軸に関係性や話を展開する方が観る人にとってはわかりがいいとは思います。

ですが、この話の最終である四国の戦いは、誰か一人の人を中心にしないと成り立たないような安い戦いではないということです。

ここで戦う一人一人は、その仮に軸にしようとした「誰か」がいなくても四国の戦いに赴いていたでしょう。彼らには彼らなりの戦う理由があったから。

敢えて盛り沢山なエピソードで様々な人間模様を見せていたのはそのためだったのではないかなと思います。

 

 

 

 他の人も言っていましたが、わからなかった三成の死亡シーンを2回やったところ。

正則の夢として2回三成の関ヶ原敗戦の死亡シーンがありました。2回目はこれに+吉継の自害シーン。

何故2回も同じシーンをやったんでしょ?

1回目は、人の和や仲間を軽んじた三成の未来を暗示。

この時はまだ人と人との繋がりや仲間というのを実感出来なかった三成が、そのままで行くといずれ和を欠いた報復があると示していたのではないかと思います。

2回目は、人と人との繋がりや仲間という存在を知った三成の先。

無理矢理解釈ですが、+吉継の自害シーンが追加されてるので、関ヶ原敗戦の未来は変わらないけど、三成は色んなものを見てきて変わったが故に吉継のような最期まで自分を信じてくれるような友を持てるようになったということの表れなのかなぁと。

 

 

 

さて、この舞台、情景演出やアンサンブルの使い方が素晴らしいですね。

無双という作品柄、一騎当千の爽快感のために必要な敵のわらわら感。

を、表現したわけではなく、戦の物々しさを表現するためだと思いますが、アンサンブル方のフラッグや布、スカーフ、扇、ダンスを駆使した華やかな舞台がとても印象的でした。

海のシーンでは青の照明や青のフラッグ、そして波を表現するための舞台の端から端まである大きな水色の布。こんな風に海を表現するのはいいなあと。

本能寺では炎、炎、炎。

舞台上の照明の赤と、スカーフや扇、ダンスなどで炎が揺らめいている様を表現しているのは、崩れかけた本能寺を思わせてよいですね。 

 

 

また、演出の仕方で特に唸らせてくれたのが、隆景VS官兵衛の戦い。

隆景の武器は本と剣。官兵衛は玉。

この2人の戦い。

どー表現すんだこれ。

舞台観る前から官兵衛それでどう戦うんだよと危惧してましたが、そんな心配はなんのその。

向かい合わせに隆景と官兵衛が少し離れた所で舞台セットの台に立ち、その2人の間に剣を持ったアンサンブルの2人がこれまた向かい合わせに立つ。

すると、隆景と官兵衛の戦う動作に合わせて同じ動きをアンサンブルの2人がして、剣を交わらせてるんです。

まるで隆景と官兵衛が剣を交わらせているような表現なのです。

この2人、武器は本と剣と玉だけど、両方剣に置き換えたらこんな風に戦ってるんだというのがわかってこんな表現の仕方で来るなんて思わなくて感服致しました。

すごい、官兵衛ちゃんと戦えてる…!

 

 

 そうそう、舞台装置ですが、大きい箱をたくさん積んでいるセットでしたが、あの箱の高さ結構高くありませんでした?

女の子だったらロクな助走もつけずに乗るのは難しい気がしました。

 なので今回女の子がいなくてよかったなぁと。

でも、あの箱を軽々と、鎧やら武器やら動きにくそうな衣装やらでひらりと乗る武将の皆様方すごい!!!!!ってひたすら感心してました。

衣装とかみんな重いだろうに、殺陣やりながら乗るなんて流石男の子だなと謎の方向に感心してました。

 

 

まだまだ語りたいのですが、文章の支離滅裂さに嫌気が差したのでここでお開きにします。

 

最後に、

 

戦国無双の舞台、初めて観ましたが本当に見応えたっぷりで楽しかったです。

よい演出とよい演者に恵まれて本当によかったです。 

 やっぱりいい作品だな、戦国無双