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よき馬を見つけよう

それが伯楽。  誰も見ていないでしょう?

矮小な君、正体  1.

 

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ttp://www.gatag.net/07/15/2008/153030.html

 

 

 

「置いていかないで」と声にもなれず、身体にも表せない君を

何年も何年も何年も君はいないかのように扱った。

 

そうしてその君は粘り気のあるヘドロのようなものをその身に巻きつけて

君の前に立ち塞がったんだ。

 

いつもは蹴飛ばしていた。

見えないように、視界に入らないように。

 

だけど、何年も何年も何年もかけて蹴飛ばせないくらいになった君が立ち塞がってきたんだ。

 

 

 

 

 

 

一人で立ち尽くしている子どもがいます。

 

その子どもの周りには無数のマンホールのような穴があり、その子どもの周りにはたくさんの蓋があります。

 

子どもは、その穴を見慣れた姿のマンホールのように塞ぐか、自分で側溝のようなものを作ってなにかが流れるようにし、銀の格子をつけて上を通れるようにするか、はたまた穴に入って地下に家を作るもよし、温泉を掘るもよいでしょう。

 

 

たいていの子どもは、穴に入って大なり小なりの「何か」を作りました。

穴があればあるだけの無数の「何か」を作りました。

 

 

しかし、その子どもは穴という穴のほとんどに蓋をしました。

そのうちのいくつかは側溝を作り、銀の格子をつけて通れるようにして、「何か」が流れているのをたまに覗き見たこともあります。

 

 

 

穴とは、世界であり価値観であり出来事であり出会いであり人であり物であり、本当にただの穴であり、自分にとっての未知なる「何か」なのである。

これをどうしていくかは自由である。

 

マンホールのように蓋をすることは未知なる何かを塞ぐこと。

側溝を作り、銀の格子から覗き見れるようにしたのは、未知なる場所に踏み込まずしてその場で観察出来るということ。

穴に入って「何か」を作ることは、自分の生身の身体を使って未知なる何かに触れること。

 

 

君は塞ぐことを選んだんだよね。